釜だきの塩 坊津の華(坊津の華) ¥648
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釜だきの塩 坊津の華(坊津の華)

Table to Farmの選択の基準

九州最西南端、鹿児島県坊津(ぼうのつ)町の原生林の「山水」が湧き出す塩浦海で、2014年から塩造りを続ける「坊津の華」の釜だき塩。森からの山水の濃度が濃くなる大潮の日に汲んだ海水を平釜でじっくり8日間火にかけることで、口溶けの良い粗塩に。自然な旨味があらゆる食材の魅力を引き立ててくれるので、数多くの料理人に愛用されています。

天然海塩 国産原料 平釜 薪焚き サンゴ礁
  • サイズ・価格
    150g ¥648
  • 配送
    常温
  • 産地
    鹿児島県南さつま市
  • 原材料
    海塩
  • 製造工程
    平釜
  • 賞味期限
    -
  • 保存方法
    湿気と直射日光を避け、開封後は密封して常温保存

食品栄養成分表示 ※100gあたり

  • エネルギー
    15kcal
  • タンパク質
    0.0g
  • 脂質
    0.1g
  • 炭水化物
    3.5g
  • 食塩相当量
    86.6g
商品の特徴

1. 原生林の「山水」が湧き出す塩浦湾の天然塩

九州最西南端に位置する鹿児島県坊津の塩浦湾は、南国ならではの原生林に囲まれた汽水域で、森の微生物やミネラルが雨と織り重なって山水となり、地下を通って湾の中にプクプクと湧き出ています。森の恵みが湾の生態系を育み、海の恵みと混ざり合うことで天然のアミノ酸となり、豊かな旨味の元となっています。開聞岳の溶岩がゴロゴロと並ぶ湾には、ケイ素やマグネシウム、カリウムなどの豊富なミネラルが溶け出し、サンゴ礁を中心に豊かな生態系が広がるその海水には、一般と比べて約2倍(1200mg/L)という濃密なカルシウムが含まれています。まさに美味しい塩をつくるためにある場所と言えるでしょう。

2. 料理を格上げする自然な旨味、ほろりと口溶ける粗塩

塩浦湾の塩分濃度は2.5%と通常な海水の3.5%よりかなり低いからこそ、炊き上がるまでの時間は長く必要になるものの、天然の旨味成分である森のアミノ酸と海のミネラルの割合が高く、ほんのり甘さも感じさせる旨みたっぷりでまろやかな味わいが特徴です。弱火でコトコト炊き上げた、一般的な粗塩よりも少し大きい「華」のような塩の結晶は、サクサクふんわりした食感で口溶けが良く、野菜や肉、魚など素材の良さを邪魔せず引き立てるので、料理のジャンルを問わず多くの料理人に愛されています。

3. 平釜に海水を継ぎ足し、薪火で炊き続けること8日間

浜辺から工房までの距離は歩いて10秒。なるべく山水の割合が多くなる大潮の満潮時に汲み上げた海水は、平釜に8割程度まで入れ、じっくりと弱火にかけては海水を継ぎ足す作業を7日間繰り返します。8日目の作業は「塩上げ」と呼ばれ、1度火力を強くし、不純物を取り除いたらさらに8時間弱火にかけます。最後は塩をかごに取り上げて熱風を当て、乾燥させたら袋詰めまで全て手作業で行っています。平釜1基から造られる塩は約30kg。初めの火入れから約10日間で完成です。なお平釜は地元の鉄工所による特製品で、現在は8基をローテーションさせながら、1日1基ずつ塩上げをしています。

作り手紹介
作り手 image 1
創業者である父・則夫さんが塩造りを志したのは、定年退職が数年後に迫るある日、駅のフリーペーパーに掲載されていた「天草で塩づくりをしている人の記事」がきっかけ。遥々ご本人に会いに行ってノウハウを学び、その1ヶ月後には辞表を出したと聞いて驚きました。おいしい塩を造るためには場所選びが重要と考え、屋久島、大隅半島、坊津の3箇所が候補に上がっていましたが、最終的には、昔ダイビングによく通ったという坊津を選んでご夫婦で移住。しかし則夫さんが何回トライしても粒の大きな塩しか造ることができず、「これでは失敗だ」と嘆いていたところ、地元の方々が「この粗塩でいいんじゃない?」「昔は自分たちで炊いていたよね」と言ってくれたことで背中を押され、製品化を決めたのだそうです。そして3年目から大輔さんがご両親の塩造りを手伝い、のちに後継。以前は県内のレストランに勤めていましたが、「海の近くで働けるなんて嬉しいなと素直に思ったんです」と、にこやかに話してくれました。釣りやサーフィンが好きな大輔さんにとって、ダイビングのメッカとして県内外の海好きから愛される坊津での塩造りは、まさに理想的なライフスタイル。毎日同じような火加減で塩上げをしたつもりでも、年に数回は納得のいかない出来になり、その場合はまた海水を継ぎ足して溶かし直すのだそうです。日々海と向き合い、愛情を込めて塩造りを続けていらっしゃるご家族です。
作り手
坊津の華 日高大輔さん