月桃の鍋敷き(やちむん館工房) ¥3,300
Product

月桃の鍋敷き(やちむん館工房)

Table to Farmの選択の基準

沖縄県石垣島で日光を燦々と浴びて育った月桃の茎を丁寧に手刈りし、職人が手編みで作り上げた鍋敷きです。芯から編み紐まで月桃を100%使用。輪っか状の「ガンシナー」とコースター状の「円座」の2種類ございます。とても軽くしなやかな肌触りで、食卓の仲間を明るくしっかりと支えます。

 

月桃 国産原料 自園栽培 手編み 受注生産
  • 内容量・価格
    ガンシナー 中 外径15〜17㎝ ¥3,300
    ガンシナー 大 外径18〜20㎝ ¥3,850
    円座 小 直径15㎝ ¥3,300
  • 配送
    常温
  • 産地
    沖縄県石垣市
  • 素材
    月桃
  • 使用期限
    -
  • 保管方法
    風通しの良い場所で陰干し
  • 留意事項
    ・天然素材を用いて手作業でお作りしているため、形の歪み、サイズや重量に多少の差がございます。
    ・色合いも1点1点異なります。薄茶色へ経年変化する様子もお楽しみください。
商品の特徴

1.9,000坪の畑で栽培・収穫した月桃を使用

石垣島に広く自生する月桃は、琉球時代から命の薬(ぬちぐすい)として島民の心と体を癒してきた植物です。抗菌作用のある葉は旧暦行事で振舞われる餅(ムーチー)やおにぎりの包みに。丈夫な茎は虫除け効果も高いので、長持ちする敷き物の素材として主に活用されてきました。 やちむん館工房では、集落跡地を利用した約9,000坪の畑で月桃を栽培。時折ご近所さんが自宅や畑の周りに自生するものを刈ってきてくれることもあるそうです。

2.月桃100%で作り上げる熟練の手編み技術

もともとは石垣島の人々が頭髪(ガン)の上に品物(シナ)を乗せて運ぶ際に台座として使っていた「ガンシナー」。今では鍋敷きとして、そして旧盆のお供物置きとしても家庭で活躍している暮らしの道具です。茎の部分を使って本体の編み込みと仕上げの紐(縄)を作るという、月桃100%で生み出された物なので、長く使い込んだのちには土に還すことができます。

3.自然と共にある、島暮らしに根付いたものづくり

収穫した葉を天日干しで乾燥させたら、天候を伺い、曇りや小雨の日に編み込み作業を行います。月桃は湿度の影響を受けやすく、ある程度湿気を含んでいるしなやかな状態が手編みには最適なのです。収穫から材料作り担当の2名、手編み担当の4名、近所の社会福祉センターの方々と分業しながら、自然との向き合い方も含めて、暮らしに根付く民具作りを地域全体で大切に語り継いでいます。

作り手紹介
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16人という大家族に生まれた石垣島出身の池原さん。「祖母や母は晴れた日は朝と夕方に畑に出て、雨の日には家で手仕事をして過ごしていました」と、昔ながらの沖縄での暮らしの風景を聞かせてくださいました。そんなご家族の姿を見て育った池原さんは、月桃やクバの葉など植物から身の回りのものを生み出す民具の技術を伝承していくために、46年前にやちむん館工房をスタート。笑顔がチャーミングで、素材となる植物や道具の特徴などとても丁寧に教えてくださいました。「民具は材料作りが7割。作り始めたらすぐですよ」とのこと。工房のスタッフの中には、石垣島のものづくりに魅せられて東京から移住した方もいるそうです。自然の移ろいを感じながら、自然のものだけを使って、自然に戻るものを作る。島で当たり前に受け継がれてきた暮らしやものづくりの大切さを、民具を通して伝え続けています。
作り手
やちむん館工房 池原美智子さん
https://yachimunkan.co.jp