竹箍江戸びつ(桶数) ¥49,500
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竹箍江戸びつ(桶数)

Table to Farmの選択の基準

長野県木曽郡で桶作りを続けて80年。桶数3代目による、豊かな山林に育まれた天然木曽椹(さわら)の江戸びつです。室町時代から続く伝統の手仕事が生み出すお櫃は、完成後も呼吸を続ける一点もの。炊き立てのご飯から余計な蒸気を吸収し、味を落とすことなく長時間おいしさを保ちます。職人の手作業による希少な商品のため、月に1個の製作となります。

国産 手編み
  • 内容量・価格
    3合 直径約18cm ×高さ12cm ¥49,500
  • 配送
    常温
  • 産地
    長野県木曽郡
  • 素材
    木曽椹(天然木)、竹
  • 使用期限
    -
  • 保管方法
    風通しの良い場所で陰干しし、蓋を開けた状態で綿布に包んで保管
  • 留意事項
    ・一点一点木目や色合いが異なります。
    ・天然の樹脂である木ヤニが表面ににじみ、木肌に油染みのようなものが出ることがありますが人体には無害です。
2024/8/8 撮影
商品の特徴

1. 木と竹の呼吸が調和し、おいしさ長持ち

京都で修行を積み、先代から江戸流の技と想いを継承した3代目が、200年以上前から続く伝統製法で作り上げた一品です。同じ木から切り出した板を蓋・胴・底に使うことで、ご飯の水分を吸収・放湿する際の呼吸が揃い、お米にとって最適な環境を保つので、おいしさがより長持ちに。しなやかな竹箍(たが)は木に合わせて伸縮できるため、呼吸を妨げず、箍が緩くなることも抑えます。こちらのお櫃は、飯粒をつぶして練った続飯(そくい)という糊を使用し、釘状に削った竹を打つことで側面を組み上げています。

2. 「ご飯には木曽サワラ」江戸時代から重宝された天然木

木曽五木(ヒノキ・サワラ・コウヤマキ・ネズコ・アスナロ)と呼ばれる5種の中でも、椹は沢筋や低地などに自生することから耐湿性があり、軽くて香りが穏やかなので、ご飯との相性が抜群に良い素材。江戸時代から「桶は木曽の椹が一番」と言われ、そのお櫃や寿司桶は料理人たちに愛されてきました。雄大な山々と清流に囲まれる木曽エリアには、伊勢神宮の用材林として保護され樹齢300年を超える木曽五木の大樹が数多く現存しています。

3. 職人の手仕事による一生ものの道具

原木を割り、1年以上自然乾燥させ、木の目やねじれを見極めながら、銑(せん)や鉋(かんな)などを使い分けて削った板を、固すぎず緩すぎない絶妙な感覚でなめらかに繋ぎ合わせる。機械ではなく熟練職人の手によって生み出される唯一無二のお櫃は、組み方に無理がないので非常に壊れにくく、不調が出たとしても手直しができるのも大きな魅力。長く大切にしていただきたい一生ものの日用品です。

作り手紹介
作り手 image 1
初代の伊藤数馬さんは、千葉から上京して江戸流の桶作りを学び、戦時中の材料不足を受けて木曽へ移住。そして次男として木曽上松で生まれ育った2代目の今朝雄さんは、20代の頃から工房の主力として桶作りに励む中で、図らずも廃業した各地の職人たちから銑や鉋を受け継いだことから、日用品に限らずさまざまな依頼を受けるようになったのだそうです。そして2018年には厚生大臣表彰「現代の名工」に選ばれ、国内で大桶を作れる職人の5本指に入る父・今朝雄さんの仕事ぶりや、祖父である初代のものづくりを尊敬し、早くから後継者としての意識と志を高く持っていたという3代目・匠さん。江戸流と京流どちらも習得したという稀有な経歴の持ち主で、「いいものづくりをとことん追求していきたい」という情熱と反骨精神を強く感じました。
作り手
桶数 伊藤匠さん
https://okekazu.jp