七角利久箸(大黒屋)
東京都墨田区で江戸木箸を作り続けて35年。「使い手に一番合う箸を」という想いの元、七角箸を日本で初めて生み出した大黒屋の七角利久箸です。熟練職人が手仕事で削り出した「喰い先一寸」の絶妙な口当たりの良さと、重厚で歪みに強い、木製ならではの安定感やあたたかい風合いが魅力です。
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サイズ・価格縞黒檀(摺り漆仕上げ)長さ 23.5cm ¥11,000
鉄木(摺り漆仕上げ)長さ 23.5cm ¥7,150 -
配送常温
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産地東京都墨田区
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原材料縞黒檀、鉄木
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使用期限-
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保存方法浸け置きは避け、洗った後はしっかり乾かして保管
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留意事項天然素材を用いて手作業で製作しているため、模様や色合いに多少の差がございます。自然の生み出す模様の違いもお楽しみください。
1. 抜群の安定感と握り心地を追求、大黒屋考案の七角箸
親指・人差し指・中指が一面ずつきれいに収まる七角形に削り、指の延長のように食材をつまめる使い心地を追求した「七角箸」は、大黒屋初代の竹田勝彦さんが箸業界に衝撃を走らせた発明品。この箸は、そんな唯一無二の七角形をベースに、両端を細くして流線型にする「利久」という削り方と組み合わせることで、より重心が取りやすく握りやすい「七角利久箸」として仕上げました。素材は、希少な唐木三大銘木の1つで木肌が滑らかな縞黒檀(しまこくたん)と、名の通り頑丈で重く耐水性のある鉄木(てつぼく)の2種類をご用意いただきました。
2. 手先の感覚だけで削り出す「喰い先一寸」
大黒屋では「喰い先」と呼ばれる先端3cmの口当たりの良さを徹底し、料理を口に運んだ際の違和感を抑えて食事の邪魔をしないように、細く硬く尖り過ぎない絶妙な仕上がりにこだわっています。多くの文化人や料理人から愛されるその繊細さは「料理の味を変える」とも言われるほど。大黒屋発祥の五角箸や七角箸など、360度で割り切ることのできない角度でも、手先の感覚だけを頼りに、直径数ミリまでしっかり五角や七角に削り上げています。
3. 江戸100年の伝統を昇華させた第一人者
江戸時代の御家人が内職で始めた竹箸作りをルーツに、大正初期に素材が木に代わり、下町の伝統工芸品として100年以上継承されてきた木箸。形は四角や丸型が主流でしたが、大黒屋では木材本来の良さを生かす伝統的な魅力はそのままに、幅広い長さ・太さ・重さにチャレンジし、より使いやすく握りやすい形状を追求。これを新たに「江戸木箸」と命名し、「相手が変われば道具も変わる。料理や使い手によってさまざまな箸があっていい」と考えた竹田さんのものづくりは、多くの職人に影響を与えました。