波頭 軽軽削り(かつおの天ぱく)
伊勢神宮や朝廷に食を奉納する、「御食(みけ)つ国」と呼ばれてきた志摩半島。奈良時代から続く鰹節づくりの町・波切地区では、伝統的な「手火山(てびやま)製法」を使って、本枯節の鰹節が作られてきました。4代目店主率いる「天白」では、厳選された貴重な本鰹を使用し、熟練の職人が煮熟した鰹を備長炭の原料になる薪で1カ月ほど燻し、表面を削ってからカビ付けと天日干しを3~5回ほど繰り返します。熟成させた本枯節は香り高く、上品で奥深い味わい。繊維を切り薄く削ることにより、波のしぶきのように繊細。ふわっとした軽い食感に驚きます。
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サイズ・価格46g 864円(税込)
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配送常温
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産地三重県志摩市
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原材料かつおのかれぶし(国内製造)
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賞味期限お届けする商品の賞味期限は、出荷時点で最低30日以上保証しております。開封後はお早めにお召し上がりください。
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保存方法開封前は直射日光をさけ常温保存。開封後は袋の空気を抜いて冷凍保存し、早めに利用ください。
食品栄養成分表示 ※100gあたり
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エネルギー337kcal
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タンパク質83.9g
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脂質0.2g
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炭水化物0g
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食塩相当量0.98g











1.奈良時代から続く、三重県の鰹節の町「波切地区」伊勢志摩の鰹節づくりの町・波切地区で、本鰹にこだわる
奈良時代から鰹漁が盛んだった伊勢志摩の波切地区。美しいリアス式海岸を臨む場所に「天白」の鰹節の燻し小屋はあります。古くから鰹節づくりは地域の重要な産業で、ここで作られた鰹節は「波切節」と呼ばれ、王朝や朝廷に献上されるなど珍重されてきました。戦国時代には鳥羽を本拠地とした九鬼水軍が、戦の備えとして鰹節を携帯させたと言われています。最盛期には200軒近くが鰹節を製造していましたが、時代の流れを経て、現在はわずか3軒を残すのみに。「天ぱく」では本鰹にこだわり、昔ながらの製法で鰹節を作り続けており、先代の代から伊勢神宮の神嘗祭にも奉納しています。
2.手間。人の手とと高度な技術が必要な、昔ながらの「手火山製法」を継承
手火山製法は、江戸時代中期に完成した鰹節の伝統的な燻製製法。煮熟した本鰹を木のせいろに並べ、手作業で火加減を調整しながら80~90度の直火で1時間から1時間半じっくり燻し、休ませます。1か月ほど行うこの燻しの作業に使用する薪が、伊勢志摩の里山に自生する「ウバメガシ(姥目樫)」。備長炭の原料になる原木で、安定した火力を長時間持続させることができ、遠赤外線効果が高いため鰹の旨味を閉じ込め、香りが格段によくなります。燻した後は形を調え、温度と湿度を管理した「むろ」と呼ばれる部屋で表面にカビ付けを行い、天日干しをして寝かせ、またカビを付ける作業を3~5回繰り返しながら熟成させます。1本の本枯節ができるまで5~6カ月ほどかかり、人の手と高い技術が必要なため、手火山式製法で鰹節を製造する生産者は国内でも数軒のみしか残っていません。