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からだに優しい麦味噌(卑弥呼醤油院) ¥1,257
Product

からだに優しい麦味噌(卑弥呼醤油院)

Table to Farmの選択の基準

卑弥呼醤院は、江戸後期に熊本県山鹿市で酒造所として始まりました。味噌・醤油蔵として創業したのは大正12年。以来、石室(いしむろ)で杉の室蓋(むろこうじ)を使い、蔵付きの麹菌とともに米や麦の麹を育んできました。「からだにやさしい麦みそ」の原材料は、福岡県産の自然栽培大豆と有機栽培はだか麦。炊いて蒸しあげた大豆にはだか麦で作った麹を合わせて仕上げています。仕込みは1年に一度だけ。時間をかけてじっくりと熟成させた麦みそを口に含むと、やさしい甘さとしっかりとした旨味が広がります。鼻へと抜けていくほのかな麦の風味と華やかな香りが、毎日の味噌汁をホッとひと息つけるひと椀に導いてくれます。

天然醸造 国産原料 原料農薬不使用 無添加
  • サイズ・価格
    400g ¥1,257
  • 配送
    冷蔵
  • 産地
    熊本県山鹿市
  • 原材料
    麦(熊本県菊池産)、大豆(福岡県筑後産)、食塩(兵庫県赤穂市製造)
  • 賞味期限
    お届けする商品の賞味期限は、出荷時点で最低60日以上保証しております。開封後はお早めにお召し上がりください。
  • 保存方法
    要冷蔵。10℃以下で保存

食品栄養成分表示 ※100gあたり

  • エネルギー
    212kcal
  • タンパク質
    7.0g
  • 脂質
    3.6g
  • 炭水化物
    37.9g
  • 食塩相当量
    9.9g
商品の特徴

1.大正12年から続く伝統製法「古式室蓋製麹法」と蔵付き麹菌

卑弥呼醤院が大正12年の創業以来守り継いできたのは、「古式室蓋製麹法」と呼ばれる伝統的な麹づくりの技法。石室(いしむろ)で、杉板の室蓋(むろぶた)を使って麹を育む方法です。多孔質の凝灰岩(ぎょうかいがん)で造られた石室はたえず呼吸し、麹菌を育むのにちょうどいい室温と湿度を自然に保ってくれます。室蓋には創業当初から代々受け継がれてきた天然の蔵付き麹菌が住み着いており、仕込むたびに安定した、風味豊かで良質な麹が出来上がります。1日のうちで温度が変化しやすいのは深夜から明け方。職人は三日三晩、温度を見守りながら、600kgもの麹を手でほぐしつづけます。大切に育てたはだか麦麹と蒸した大豆を合わせて仕上げる麦みそには、大豆本来のふくよかな甘みとしっかりとした旨みがひと口ごとに広がります。

2.原料は福岡産、有機栽培のはだか麦と自然栽培の大豆

農薬や除草剤を使わず有機肥料の力を借りて育てたはだか麦と、肥料・農薬・除草剤を使わずに育てた自然栽培の大豆。どちらも福岡県で丹精こめて栽培された素材です。味噌作りの最初の工程・蒸し炊きでは、素材が持つおいしさをじっくりと引き出していきます。はだか麦と大豆の変化に寄り添うように観察しながら、温度や時間を微調整。特に大豆は、圧力釜を使わずに窯で炊いたあと、さらに蒸すことで、皮が指で軽くつぶせるほど柔らかくなります。時間をかけることで、大豆本来のふくよかな甘さや香ばしさもいっそう引き立ちます。麦みそのやさしい甘さとしっかりとした旨味に、卑弥呼醤院の丁寧な素材づかいと手仕事が息づいています。

3.仕込みは年に一度だけ。一期一会の味わいは菌が生きつづけている証

「からだにやさしい麦みそ」を仕込むのは、1年に一度だけ。卑弥呼醤院では、麹菌や蔵付きの菌が働いて生まれた乳酸菌や酵素が生きつづけるよう、発酵をとめて味を均一にする酒精などの添加物は加えていません。蔵付きの菌による昔ながらの味わいを保ちながらも、生きた味噌はゆるやかに呼吸を続けるので、四季の移ろいとともに風味や香りが少しずつ変化していきます。だからこそ、風味も甘さも香りも、そのときだけのもの。まさに一期一会の味わいです。また、生きた菌がそのまま腸に届くことで、腸内環境のバランスを整える働きも。味噌の風味がもっとも引き立つとされる沸騰直前の75℃の「煮え花」で、香り豊かなひと椀を味わってみてください。

作り手紹介
作り手 image 1
熊本県山鹿市に店を構える卑弥呼醤院(株式会社内田物産)は、江戸後期に「中和泉酒造所」として創業し、大正12年(1923年)から味噌と醤油の製造を手がけてきました。以来、石室と木製の室蓋を用いた「古式室蓋製麹法」によって、伝統の製法を守り続けています。現在蔵を担うのは、25歳で先代から家業を受け継いだ5代目・内田博之さん。物腰や語り口はやわらかくも、その手つきには職人としての芯の強さが宿ります。真夏でも冷房を使わず、蒸し上がった米や麦を汗びっしょりになりながら丁寧に返していくのだとか。どんな状況下でも「なるべく自然のままに育てたい」という信念がにじみます。種麹を振ったあとは、三日三晩、朝夕の温度や湿度を細やかに調整しながら、麹の変化をわが子のように見守り、手をかけます。そうして仕上がった麹は、香り高く、力強く、美しい。ふくよかな甘みとキリッとしたコクをあわせ持つ奥行きのある味噌は、内田さんの人柄そのものを思わせます。「安心して食べられる地元の味を届けたい」。先代の思いを胸に、農薬に頼らない原料や国内で育まれた素材を選び、手間を惜しまず丁寧に仕込み続ける日々。時間がかかっても、静かに、誠実に、手仕事を重ねていく姿は、私たちも見習いたいものづくりの姿勢です。
作り手
株式会社内田物産 卑弥呼醤院 5代目 内田 博之さん
https://www.misosyouyu.com/