すずかの粒味噌(東海醸造)
大豆・米・麦が穫れる穀倉地帯であり、鈴鹿山脈でじっくり濾過された清らかな水にも恵まれた三重県鈴鹿市に蔵を構え、300余年。木桶仕込みの天然醸造を継承する東海醸造の豆味噌です。大豆と塩のみを原料とし、東海醸造ならではの蔵付きの酵母がたっぷり息づく100年モノの木桶の中で、およそ5年かけて長期熟成。高温多湿な夏はしっかり発酵、凍える寒さとなる冬は休ませて熟成、とメリハリをつけた発酵と熟成を繰り返すことで、複雑な旨みを醸成。豆味噌は一般的な米味噌と比べ、高い栄養価と深いコクをもたらすのも魅力です。
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サイズ・価格500g ¥747
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配送常温
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産地三重県鈴鹿市
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原材料大豆(三重県産)・海塩(瀬戸内産)
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賞味期限お届けする商品の賞味期限は、出荷時点で最低2ヶ月以上保証しております。開封後はお早めにお召し上がりください。
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保存方法直射日光をさけ冷所(15°C以下)、または冷蔵庫保存。 発酵の抑制を目的とするため、冬季(11~3 月)では常温保存可。また、冷凍保存も可能です。
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留意事項・大・白い粒は、熟成中にチロシン等の水に溶けにくい旨味成分がタンパク質の分解とともに結晶化して析出したものであり、品質に問題はございません。
・賞味期限は法令上の理由で記載しておりますが、6ヶ月を過ぎても賞味いただけます。
食品栄養成分表示 ※100gあたり
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エネルギー215kcal
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タンパク質17.6g
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脂質8.2g
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炭水化物17.1g
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食塩相当量11.9g












1.木桶による天然醸造で、5年の長期発酵熟成
徳川家康が好んだことから、主に愛知、三重、岐阜の東海3県で生産されてきた豆味噌。東海醸造では豆麹を親指大の玉状にすることで嫌気性の環境を好む乳酸菌が活発化してphを下げ、納豆菌など雑菌を防いで長期熟成を可能に。この伝統製法を受け継ぐのは、鈴鹿市でもこちらの1軒だけ。仕上がった豆麹は、塩と水を加え、蔵付きの酵母がたっぷり息づく100年モノの木桶の中で、およそ5年かけて長期熟成。4年目頃から、醸造分野では旨みの指標とされる“天然のアミノ酸”も発生します。出来上がった豆味噌には、その旨み成分が溢れて白く結晶化した“チロシン”が、キラキラと付着しているのも、おいしさの証です。
2.伊勢湾に面する鈴鹿市。激しい寒暖差が育む豆味噌の旨み
夏は高温多湿、冬は鈴鹿山脈への降雪からくる吹き下ろしがあり、凍える寒さとなる鈴鹿市。寒暖差に順応する豆麹は、暑い夏にしっかり発酵し、寒い冬はきちんと休んで熟成します。豆味噌にはこのメリハリのある発酵と熟成の繰り返しが大切。人間も夜しっかり寝ることで日中に元気が出るように、微生物にとっても冬の休息があるから夏の力強い発酵に繋がり、複雑な旨みを醸成します。一方、米麹は高温だと過発酵を起こして酸っぱくなってしまうため、鈴鹿の地に適した味噌こそ豆味噌と言えるのです。
3.煮込むほどおいしい豆味噌がもたらしてくれる、長い長い旨みの余韻
味噌汁に味噌を溶かすときは火を止めるのが定説ですが、それは一般的な米味噌や麦味噌を使用する場合。炭水化物を含む米味噌は、おいしさの源の一つである、糖が発酵する時に生まれるアルコール由来の芳醇な風味が飛んでしまうため、火を止めるのです。一方、豆味噌は、大豆のタンパク質の分解・発酵で旨み、アミノ酸となるので、ぐつぐつ煮込む料理でも風味が飛ばず、むしろ煮込むことで旨みが絡み合うように増大。複雑で豊かな豆味噌の味わいは、余韻の長さも魅力です。どて煮や味噌煮込みうどんなど、東海3県の郷土料理には豆味噌文化圏ならではの知恵が生かされていると言えるでしょう。