1. 皿垣開の熟練海苔師が追求した、厚みと極上の口溶け

成清海苔店が特に懇意にしている皿垣開漁協所属の漁師さんは、極上の口溶けの良さを追求し、熟練技と最も手間暇が求められる手法を全工程で貫いています。10月頃の収穫シーズンに入ると、柔らかく生育が進みすぎていない新芽の海苔を見極めて摘み、風味やミネラルを生かすために水洗いは最小限にし、通常よりもさらに細かくミンチに。そうすることで驚くほどの口溶けが良く、分厚いのにパリッとした歯切れの良い食感に仕上げています。

2. 圧倒的な干潮差と山の栄養分に恵まれた柳川エリア

国内最大である6m以上の干満差が起きる有明海。その特性を生かして海底に支柱を差して網を張る支柱式養殖で、干潮時には網が太陽にさらされて光合成し、冬の冷たい風を浴びて身を引き締め、満潮時には海のミネラルを蓄えるという、自然な循環の中で風味豊かな海苔が育んでいます。福岡・佐賀・長崎・熊本県が面する有明海の中でも、柳川地区は筑後川をはじめ4本の川の河口にあたり、山の腐葉土から微生物やミネラルが流れ込み豊かな海が育まれています。

3. 最上等級の色・艶・味を誇る「優等」焼海苔

成清海苔店では1年のうちに収穫される海苔の中で最も食感が柔らかく、無酸処理で、アミノ酸が豊富で旨味が濃い「秋芽の一番摘み」だけを仕入れています。中でもこの焼き海苔は、色・艶・味の三拍子が揃い「優等」の称号を受けた最上ランクの板海苔を使用し、その時々の温湿度や厚みの違いを見極めながら丁寧に焼き上げています。旨味だけでなく香りも豊かで、一度食べたら忘れられないおいしさです。