竹箍江戸びつ(丸勝桶製作所) ¥31,460
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竹箍江戸びつ(丸勝桶製作所)

Table to Farmの選択の基準

長野県木曽郡で桶作りを続けて78年。丸勝桶製作所3代目による、豊かな山林に育まれた天然木曽椹(さわら)の江戸びつです。室町時代から続く伝統の手仕事が生み出すお櫃は、完成後も呼吸を続ける一点もの。炊き立てのご飯から余計な蒸気を吸収し、味を落とすことなく長時間おいしさを保ちます。

淡竹 国産 手編み
  • 内容量・価格
    3合 直径約21.5cm ×高さ13.5cm ¥31,460
  • 配送
    常温
  • 産地
    長野県木曽郡
  • 素材
    木曽椹(天然木)、淡竹
  • 使用期限
    -
  • 保管方法
    風通しの良い場所で陰干しし、蓋を開けた状態で綿布に包んで保管
  • 留意事項
    ・一点一点木目や色合いが異なります。
    ・製造過程において、木材を固定する際に1mm程度の穴ができることがございます。何卒ご了承ください。
    ・天然の樹脂である木ヤニが表面ににじみ、木肌に油染みのようなものが出ることがありますが人体には無害です。
2024/8/9 撮影
商品の特徴

1. 木と竹の呼吸が調和し、おいしさ長持ち

13年間ガラス工芸に携わったのちに家業を後継した青木さんならではの、繊細で巧妙な技術とセンスの光る一品。高樹齢の木曽椹から厳選した板を蓋・胴・底に使うことで、ご飯の水分を吸収・放湿する際の呼吸が揃い、お米にとって最適な環境を保つので、おいしさがより長持ちに。しなやかな竹箍(たが)は木に合わせて伸縮できるため、呼吸を妨げず、箍が緩くなることも抑えます。こちらのお櫃は、職人自らが地元の竹林を手入れし分けていただいている淡竹を使用し、丈夫な「ぐい編み」という組み箍に仕上げました。

2. 「ご飯には木曽サワラ」江戸時代から重宝された天然木

木曽五木(ヒノキ・サワラ・コウヤマキ・ネズコ・アスナロ)と呼ばれる5種の中でも、椹は沢筋や低地などに自生することから耐湿性があり、軽くて香りが穏やかなので、ご飯との相性が抜群に良い素材。江戸時代から「桶は木曽の椹が一番」と言われ、そのお櫃や寿司桶は料理人たちに愛されてきました。雄大な山々と清流に囲まれる木曽エリアには、伊勢神宮の用材林として保護され樹齢300年を超える木曽五木の大樹が数多く現存しています。

3. 職人の手仕事による一生ものの道具

原木を割り、1年以上自然乾燥させ、木の目やねじれを見極めながら、銑(せん)や鉋(かんな)などを使い分けて削った板を、固すぎず緩すぎない絶妙な感覚でなめらかに繋ぎ合わせる。機械ではなく熟練職人の手によって生み出される唯一無二のお櫃は、組み方に無理がないので非常に壊れにくく、不調が出たとしても手直しができるのも大きな魅力。長く大切にしていただきたい一生ものの日用品です。

作り手紹介
作り手 image 1
青木さんのお祖父様は、3歳の時に明治維新で奉公に出され、四ツ谷周辺の桶屋に預けられたことをきっかけに桶作りに携わるように。その後四ツ谷で桶屋を開くも、良質な木材が手に入りづらくなり、青木さんのお父様が単身で木曽へ拠点を移したのだそうです。青木さんご自身は、20代の頃は東京でデザイナーとしてガラス工芸品を作っていましたが、手仕事の魅力に気付き、30歳を過ぎた頃に木曽の実家に戻ることを決意。しかし、お父様が職人技と機械加工を組み合わせた量産体制のもとで製作した物と、自分が幼少期に使っていた物との歴然の差に気付き、思い切って機械を使わない昔ながらの製法に戻したとのこと。現在は、全工程を1人で手作業で行っています。おおらかで優しく、お櫃に限らずさまざまなことを教えてくださった青木さん。「この仕事に向いているのは、仕舞いをしっかりできる人」というお話しが特に印象的でした。
作り手
丸勝桶製作所 青木康雄さん