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000素材の力を信じて、シンプルに調理する
写真:福尾美雪
一般的なスーパーマーケットでは、もも肉やむね肉、手羽先、手羽元とといった部位が販売されていることが多く、せせりや首肉、背肝といった希少部位を見かけることは少ない。一羽から取れる量がごくわずかで手間がかかるうえ、需要も供給も安定しないとなると、販路がないからだ。
ひよころ鶏園では養鶏を手がける川内さん自身が屠畜まで手がけているから、Table to Farmでは全ての部位を販売している。そこには、森で獣害と闘いながら、のびのびと大切に育てた鶏をなるべく無駄なく食べて欲しいという想いがある。ただし当然のことながら、1羽につき砂肝は1つ、ささみは2本しかなく、料理するには使いづらいという難点も。だからこそ、今回、料理家の長尾智子さんにお願いしたのは、シャポン(または反去勢鶏)丸ごと一羽の使い方。
丸ごと1羽なんて一度に使い切れない、と躊躇するかもしれないが、長尾さんはそこも考慮して二つのレシピを教えてくれた。
素材のおいしさをシンプルに味わう
シャポンと野菜の煮込み
鍋に鶏肉と野菜を詰め込み、少なめの水分で煮込むだけ。ぎゅうぎゅうに詰め込むことで、野菜が煮崩れる心配はなく、鶏の旨みが染みこんで、とてもおいしくなる。蓋が重い厚手の鍋を使うといい。
使いきれなかった分は、調味料に漬け込んでおくのもおすすめですよ。軽く塩漬けしてから煮ておけば、煮凍りごとご飯に炊き込んだり、汁ものにも使えます」
鶏肉のコンフィ
1羽から少ししか取れない希少な部位は、まとめて油で煮てコンフィにするのがおすすめ。
ゆずポン酢でマリネするだけ
ゆで卵とトマトのピクルス
煮込み料理の付け合わせには、ゆずがふわっと香り、酸味の効いたピクルスを。雄大な自然環境のなかで、のびのびと育った平飼い有精卵は旨みと風味が豊か。それを固すぎず柔らかすぎずの絶妙な半熟にゆでて、トマトと合わせて和えるだけ。
鶏ガラからとった濃厚なスープを使う絶品料理も、次回、じっくりとご紹介します。
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